文字通りお湯を通せる軟水器です。食器洗浄機で洗ったグラスに残った水滴が乾いた後、その部分が白濁した斑点になることをグラススポットと呼びます。ある有名ホテルでは、洗い上がったグラスをパートの女性を動員して、そのグラススポットを拭き取る作業が一大行事で、費やす時間と人件費は結構大変であったそうです。乾いた洗い上がりのグラスがそのまま使用出来れば、時間と労力の大きな節減となります。軟水にして、リンス剤を併用すればほぼ達成可能とのことでしたが、問題は25Aの配管で直接洗浄機に給湯されていることでした。通常軟水器は樹脂筒がFRP、中の集水パイプ・フィルターがPVC、全自動バルブもPE・ABS等の樹脂製で60℃とか80℃とかの熱湯に耐えられない根性なしなのです。只、使用するイオン交換樹脂は耐用温度が100℃以上(MAX150℃位)あるので、樹脂筒と集水パイプ・フィルターをSUS304、マニホールド部分を真鍮の削りだしで造ればお湯が通せるんじゃねということで、全容量100リットルの温水用軟水器が出来上がり、給湯配管に組み込まれ、グラスの拭き拭き作業はなくなりました。それが、今から一昔(10年)前のことです。その後、当社の古くからお取引頂いているお得意先の各店舗のグラス専用の食器洗浄機に設置させて頂くことになりました。モデルの選定は、原水硬度・1時間及び1日あたりの必要水量・水圧・配管口径・再生頻度の多寡により決まります。
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