水処理機器大手の栗田工業(株)傘下のクリタック株式会社が製造・販売する浄水器です。当社では、特にアビオシリーズのAS/RSシリーズの取り扱いが殆どです。浄水器の能力はその濾材の量に比例します。勿論、濾材の質も重要ですが、何より量的に多いのを是とします。大阪地区で水道の高度浄水処理が始まる1998年(平成10年)3月より10年も前の1988年、当社のお得意様が大阪に初めて出店された時のことです。名古屋から大阪に行って驚いたのは、水道水のあまりに不味いことでした。ひとつはその強烈なカビ臭ともうひとつは残留塩素濃度の高いことでした。飲むもの、食べるものすべてカビ臭くて大阪には絶対暮らせないと思いました。しかも、設置した浄水器がなんと10日もしないうちにカビ臭が取れなくなり、滅茶苦茶衝撃を受けました。(株)アトラスの浄水器を使用していた頃の事ですが、今でも忘れられない悪夢です。琵琶湖のアオコが原因で生じる2MIB(二人のメン・イン・ブラックではなくて⇒トミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスが演じていました)即ち、2-メチルイソボルネオールという物質が原因ですが、水1リットルに10億分の5g(5ng)という極々微量入っているだけでカビ臭いと感じるそうです。水道の塩素臭を感じるのが水1リットルに百万分の1gというのと比べると如何に桁違いに希薄な量か分ると思います。それで、他社のいろいろな浄水器を現地に設置してどの浄水器が当社が必要とする期間、カビ臭が取れるのかテストしました。結果、エバーピュアの7TOとアビオのAS-10Lを設置することとなり、現在に至っています。今では、大阪は勿論東京も順次高度浄水処理が進められて以前に比べてカビ臭も無くなりはるかに水道水はおいしくなりましたが、浄水器は最低限必要な水道器具だと考えます。
ASタイプとRSタイプの違いは、ASは濾材が活性炭のみの浄水器、RSはこれにイオン交換樹脂がプラスされた浄軟水器となります。クリタックの浄水器の中でちょっとユニークなのが、カフェロカと呼ばれるコーヒーマシン専用の浄軟水器です。原水硬度の高低に応じて,一定割合で原水をバイパスさせる三段階(高・中・低)の切替弁がカートリッジの底についていて、高硬度のところでも通常の浄軟水器より長いライフを維持できる工夫がされているものです。当社の二番目の仕事が主に水道直結の業務用(殆ど単相200V又は三相200V)コーヒーマシンのメンテナンスなのですが、原水の硬度が130ppmとか180ppmといった高いお店が数軒あり、中には設置後一週間で、コーヒーボイラーの温度センサーにスケールがびっしりと付着して、温度検知が出来なくなリヒーターが暴走、過昇防止サーモが作動して湯が沸かなくて使用不能になるといった事もありました。しかも、その日が新装開店日というおまけまで付いて。その後、カフェロカに入替えて既に10年近くたちます。経年劣化によるマシントラブルは発生しますが、スケールによるトラブルは有りません。容量の小さいフローボイラーで水量カウンターにより交換時期をセットできる全自動マシンなのでスケールコントロールが容易といういうこともありますが、コーヒーマシンにはお勧めです。
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
国産の外装式浄水器の一つです。ヘッド部分の構造はかなり考えて作られており、開発担当者の呻吟が聞こえてきそうです。
カートリッジタイプ別に5機種が用意されています。設置スペースの無い場所には大変有難い浄水器です。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
※設置工事費は、接続先の条件によりますが、配管部材を含めて概ね6,000円から18,000円です
クリタックの他の製品等の詳細は下記のメーカーホームページにて確認ください
クリタック株式会社 http://www.kuritac.co.jp
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |